こんにちは、鹿児島サンデーのむーちょです。
「とんかつなんてどこで食べても一緒でしょ?」そんな先入観、5秒で吹き飛びました。
鹿児島といえば、やっぱり黒豚。
その名に恥じぬ、いやむしろ想像を超える美味しさを体験させてくれたのが、今回訪れた「黒豚料理 寿庵 東開店」です。
旅館のような和モダンな外観に、羽釜炊きのごはん、そして200gの極厚ロースかつ。
そのすべてが「これはちょっと特別な夜になるぞ」と、入店早々に予感させてくれました。
この記事では、寿庵で過ごした心まで温まる黒豚ナイトを、写真とともにたっぷりレポートします。
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【夜の和モダンに心ときめく】黒豚料理の名店「寿庵 東開店」の外観がすでに美味しさを語っていた
鹿児島といえばやっぱり「黒豚」。
その本場の味を堪能したいと思い立ち、今回訪れたのが「黒豚料理 寿庵 東開店」。
お店に到着してまず驚いたのが、この外観の品の良さです。

暗がりの中にやわらかな灯りが浮かび上がる店構えは、まるで和の高級旅館のような風情。
堂々と掲げられた「黒豚料理 寿庵」の看板は、シンプルながら力強く、一歩踏み入れる前からここは特別な場所だと感じさせてくれます。

入り口の両脇には、筆文字で「寿庵」と描かれた看板石。
ライトアップに照らされて、夜の静けさの中に凛と佇むその姿は、まさに和の美学。
派手さはないのに、なぜか心を掴まれる。
そんな不思議な魅力がありました。

そして特筆すべきは、エントランスへ続くアプローチ。
緩やかなカーブを描く小道には、足元を照らすライトと丁寧に手入れされた植栽が並び、静かに気分を高めてくれます。
まるで料亭へ招かれたかのような高揚感。
道のりひとつ取っても、ただの飲食店ではないことがひしひしと伝わってきました。
外観だけでここまで心を動かされるお店、正直そう多くはありません。
「これは期待していいぞ」と、すでにワクワクが止まらないまま、のれんをくぐりました。
【和モダン空間でほっと一息】気配りが行き届いた寿庵東開店の店内に癒やされる
入り口をくぐると、まず目に飛び込んできたのはタブレット式の受付機。

「混雑してたらどうしよう」という心配も、これがあるだけで一気に安心感。
人数と希望席をポチッと選ぶだけで、待ち時間もスムーズに管理されているのがありがたいところです。
そして、店内へ足を進めると真っ赤な調理台の上に鎮座する大きな羽釜が!

これはなんと、実際にお米を炊いている羽釜。
見た目からして迫力満点。
ふっくらつやつやのお米が炊けている様子を想像するだけで、もうお腹が鳴りそうになります。

お席は広々としたテーブル席が中心で、程よいパーテーションで区切られた半個室風の空間。
落ち着いた照明と木のぬくもり、モダンな和テイストが融合したインテリアは、ファミリーでもカップルでも居心地よく過ごせそうです。

着席して改めてテーブルを眺めると、整然と配置された箸とおしぼり、そして立派なメニュー表がスタンバイ。
この細やかな気配りに、料理への期待がさらに高まります。
【選ぶ時間も至福のひととき】黒豚から海の幸まで、迷うほど魅力的な寿庵のメニューたち
席に着いてまず開くのが、ずっしりとした一冊のメニュー表。
これがまたすごい。
黒豚料理が豊富に揃っているのはもちろんですが、地元・鹿児島のうまいもんがギュッと詰まった品揃えに、食べる前からテンション爆上がりです。
メニューを開くと目に飛び込んでくるのは、目移り必至の黒豚料理たち。
まず目を引くのが「大海老フライ御膳(2,950円/税込3,245円)」。

ぷりっぷりの大海老3本に、ご飯・味噌汁・サラダ・香の物・デザートまで付いた豪華セット。
これは海老好きにはたまらない構成です。
そして、やっぱり本命は「黒豚ヒレかつ」。

・コース:3,480円(税込3,828円)
・御膳:2,680円(税込2,948円)
・単品:1,950円(税込2,145円)
やわらかいヒレ肉が絶妙な火入れで揚げられており、旨味が凝縮された一品。
写真からでもそのジューシーさが伝わってきます。

黒豚といえば外せない「厚切り黒豚ロースかつ膳(2,980円/税込3,278円)」。
200gのボリュームは圧巻で、厚切りのため揚げ時間がかかるという一文にすら丁寧な仕事の香りが漂います。


さらに寿庵名物の「黒豚すき焼き」「黒豚しゃぶしゃぶ」も健在。
たとえばこちら、「黒豚しゃぶしゃぶ」は、なんと《塩しゃぶしゃぶ》という寿庵オリジナルのスタイルも選べるんです。
・ご膳:3,800円(税込)
・寿庵コース:5,000円(税込)
・プレミアム寿庵コース:7,000円(税込)
薬味やタレに頼らず、黒豚の旨味をダイレクトに味わうなら、塩しゃぶしゃぶはぜひ一度お試しあれ。
コース料理は4,000円台~とやや贅沢ですが、鹿児島黒豚のポテンシャルを堪能するにはこれ以上ない選択肢。


「黒豚とんかつ」だけでも数種類が用意されていて、こだわりの食材を存分に楽しめる工夫が随所に光ります。
落ち着いた空間で、じっくり選べる楽しさ。
この居心地の良さが、料理をさらに引き立ててくれるように感じました。
さらに「よくばりかつ御膳(3,900円)」は、黒豚ロースかつ・ヒレかつ・大海老フライの豪華三役が一堂に会する夢のセット。食いしん坊にはたまりません!


焼き物系では「黒豚ハンバーグ」や「黒豚みそ焼き」「黒豚ステーキ」など、黒豚を違った角度で楽しめるコースが揃っています。
とくに溶岩焼きのページでは、遠赤外線効果で中までじっくり火が通り、ふっくら柔らかく仕上がるとの説明が。
なるほど、食べる前から違いを感じさせてくれる説得力です。

また、「薩摩味巡り御膳」などの地元食材を使ったセットや、「いっぴん料理」のページには黒豚春巻きや地魚の刺身、さつまあげやきびなごなど、地元の味を一口ずつ楽しめる一品料理がズラリ。ちょっとずつ色々食べたい人には最高の選択肢です。

そして忘れちゃいけないのが、お子様セット(1,100円)。見た目も可愛らしく、デザートまでしっかりついてきます。家族連れにもやさしい構成が嬉しいですね。
このメニューを前にして「何にしようかな〜」と悩む時間こそ、グルメの醍醐味。
鹿児島の魅力を味で巡る、そんな感覚が味わえるメニュー構成です。
【ぶ厚い、やわらかい、うまい!】感動レベルのジューシーさ「厚切り黒豚ロースかつ膳」実食レポ
この日のメインは迷いに迷って、やっぱり王道の「厚切り黒豚ロースかつ膳」(税込2,980円)をチョイス。
メニューを見た瞬間から気になっていた、200gのボリュームに惹かれて、もう心はとんかつ一直線でした。

まず運ばれてきた瞬間、圧倒されるのがその存在感。
見るからにサクッと揚がった衣に包まれた極厚のロースかつは、切り口からほんのりピンクの艶。
これは絶対うまいやつ。

箸で持ち上げると、肉の重みがしっかり伝わってくる。
断面からは肉汁がじんわり、ふんわり揚がった衣と合わせて、食欲に火がつく一瞬。

ここで登場するのが、寿庵オリジナルの、「あまくち」と「からくち」ソース。
すり鉢でゴマをゴリゴリすり潰してから、とんかつソースを注ぎ入れれば、もう食欲の暴走が止まりません。

そしてひと口、「なにこれ、やわらか!」
しっとりジューシーなのに、脂っこくない。
豚の甘みが際立ってて、これはまさに鹿児島黒豚の真骨頂。
衣はザクッと軽やか、肉はふわっと弾力があって、まさに理想のとんかつ。

付け合わせの味噌汁もまた秀逸。

具材は大根、ねぎ、油揚げとシンプルながら、出汁がきいててホッとする味わい。
これは一品料理としても成立するレベル。
ごはんは羽釜炊き。

ひと粒ひと粒が立っていて、かつの旨味をしっかり受け止めてくれる。
こういう名脇役が、主役を引き立ててくれるんですよね。
香の物も3種盛りで、箸休めにちょうどいい塩梅。【写真㉕】

シャキッとした歯ごたえに加えて、ほんのり甘みもあって、すべてが計算された一膳の完成形。
さらに特筆すべきはキャベツの千切り。
鮮度抜群のシャキシャキ感はもちろん、2種類のドレッシング(和風・だいだい)で味変も楽しめます。
これがまた美味い。

食後は抹茶のデザートでフィニッシュ。
なめらかな抹茶ムースに、ほどよい甘さの黒蜜とクリームが絡んで、心地よい余韻を残してくれました。


正直、期待以上。
こんなに厚いのにやわらかくて、脂もすっきり。
「厚切り」と聞いて構えていた自分を笑いたくなるほど、口の中ではすっとほどけていく優しさがありました。
【ひと工夫がうれしい】寿庵ならではのこだわり調味料で味変も自由自在
料理そのものが完成度高めなのはもちろんなんですが、ここ「寿庵 東開店」は、調味料へのこだわりも見逃せません。
まずはサラダ用のドレッシングから。

提供されているのは、和風と“だいだい”の2種類。
和風ドレッシングは醤油ベースでスッキリとした味わい、
そして“だいだい”は柑橘の香りと爽やかな酸味が絶妙!
キャベツや水菜にかければ、それだけで一皿の料理として成立するほどの完成度でした。
続いてはとんかつの名脇役、ゴマとオリジナルソース。

テーブルに置かれている「すりごま」は、注文ごとに自分で擦って使えるスタイル。
香ばしい香りが立ちのぼり、食欲がじわじわ刺激されます。
このすり鉢に、“あまくち”か“からくち”ソースを注いで完成させるのが寿庵流。
気分に応じて味の強さを変えられるし、何よりこの、ちょっと手間をかける体験が、料理との一体感を生んでくれるんですよね。
このような細やかな演出も、ただ食事をするだけでなく味わう時間を豊かにしてくれる大切な要素。
だから寿庵では、どの一口も最後まで飽きずに楽しめるんです。
【まとめ】黒豚の底力に感動!心もお腹も満たされる、鹿児島「寿庵 東開店」
鹿児島の名物黒豚を、これほど丁寧に、そして贅沢に楽しめる場所があるとは。
「黒豚料理 寿庵 東開店」でのひとときは、単なる食事ではなく、もはや体験でした。
外観は上品で趣きがあり、まるで旅館のようなアプローチから始まり、店内に入れば和モダンな空間にホッとひと息。受付機や半個室の設え、炊き立ての羽釜ご飯など、随所に心づかいが感じられる演出もさすが。
そして極めつけは、厚切り黒豚ロースかつ。
見た目のインパクト、口に入れたときのジューシーさ、ソースやごま、ドレッシングとの相性。
どれをとっても、うまいの一言に尽きます。
味だけじゃない。
空間の心地よさやスタッフさんの立ち振る舞いも含めて、また来たいと思わせる力が、ここにはありました。
観光の方にも、地元の方にも、自信を持っておすすめできる黒豚の名店。
次はしゃぶしゃぶもすき焼きも食べてみたい、そう思いながらお店を後にしました。
店舗情報|黒豚料理 寿庵 東開店
項目 | 内容 |
---|---|
店名 | 黒豚料理 寿庵 東開店 |
住所 | 〒891-0115 鹿児島県鹿児島市東開町3-22 |
アクセス | 鹿児島市電(系統1)「上塩屋駅」より徒歩約8分 |
営業時間 | 月〜金:11:00〜15:00(L.O.14:30)/17:00〜21:30(L.O.21:00) |
土日祝:11:00〜21:30(L.O.21:00) | |
定休日 | 不定休 |
座席数 | 94席(テーブル個室・座敷個室あり) |
駐車場 | 専用駐車場40台完備 |
支払い方法 | クレジット(VISA, Master, JCB 他)/電子マネー(PayPay 他) |
禁煙・喫煙 | 全席禁煙(屋外に喫煙スペースあり) |
バリアフリー対応 | 車いす入店可/バリアフリートイレあり |
お子様対応 | お子様メニュー・ベビーカー入店・おむつ替え台あり |
公式サイト | https://f200250.gorp.jp/ |
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